近年、人生の終わりをベストに整える「終活」が注目されています。
遺された家族の負担をできる限り軽くしたい、何も心配することなく余生をゆったり過ごしたい、皆さんそのような思いがあると聞きます。
ここをご覧のあなたもそう考える1人でしょう。
ポイントを押さえて着実に整理をしていきましょう。
終活の中でもっとも重要だとされているのが、家族に引き継ぐ予定の財産や契約の名義です。
とくに不動産名義の変更は最重要事項であると認識しておきましょう。
でも、「不動産名義変更は義務ではないのでは?」と思った人もいるかもしれません。
確かに法律上で定められているものではないのですが、不動産名義変更を怠るとご遺族は大変面倒な目にあってしまいます。
というのも、土地や家屋を売却しようと思ったときには必ず名義の変更が必要になり、所有者であるあなたが既に亡くなっていたのでは、手続きに手間と時間がかかってしまうためです。
それだけではなく遺族間トラブルに発展してしまうケースも。
相続人が1人だけであれば問題ありませんが、複数人いる場合は遺産分割協議は必要になり、遺族間で話がまとまらない場合は弁護士などに相談することになり、それでも不成立となった場合は裁判所での審理が必要なまでになってしまいます。
不動産所有者が、生前然るべき対応をしていなかったがために、仲の良かった親族が分裂してしまう…ということも少なくありません。
そんな悲しいことにならないように、しっかり準備しておきましょう。
◎参考サイト:自分で手続きできる?【司法書士が難易度を解説】